犬を含めた哺乳類は出生後一定期間を経過したのち、ある月齢に達すると繁殖することが可能になります。
つまり、雌では雄と交配して妊娠することが可能になり、雄では、雌と交配して妊娠させることが可能になります。
このように動物が繁殖をできるようになることを性成熟に達するいい、雌が妊娠可能になる時期の指標として初回発情が用いられます。
犬では、性成熟期はおよそ生後6~12 ヵ月齢といわれていますが、犬種によるその差はきわめて大きいことが知られています。
一般的にはチワワのような小型犬は大型犬に比べて早く性成熟を迎えるといわれています。
チワワの発情期は?
犬の場合、1 年を通して繁殖行動を行うことができるため、周年繁殖動物と呼ばれています。
性成熟に達した犬では、6~10 ヵ月間隔で発情を繰り返しますが、この期間はチワワのような小型犬では短く、大型犬では長い傾向にあります。
また犬の場合、妊娠した場合は、しなかった場合に比べて発情周期が約40 日長いことが知られていますが、これは妊娠期のホルモンによる影響と考えられています。
年齢による発情期への影響ですが、一般に明確な更年期はないと言われており、6~7 歳を超えると発情周期が不規則になり、長くなる傾向があります。
チワワの発情期間は?
犬の発情周期は、発情前期、発情期、発情休止期、無発情期の4 期に分けられます。
発情前期は無発情期から発情期に移行する時期で発情出血によって始まります。
発情前期は個体によって差は認められますが、平均8 日です。
一般にこの時期は、落ち着きがなくなり、水を飲む回数が増えたり、おしっこの回数が増えます。
発情期は、個体差はありますが、平均して10 日です。
この時期は雌犬が雄犬に繁殖行動を許容する時期で、雄犬が近づくと、立ち止まり四肢をふんばって尾をあげる姿勢をとることもあります。
チワワは発情期に食欲が落ちる?
犬に限らず、多くの哺乳類では、発情期に食欲が低下することがあります。
これは、特に発情出血がみられる発情前期にみられます。
明確な原因は明らかではありませんが、ホルモンの大きな変化によって、ストレスがかかり食欲が低下するのではないかといわれています。
まとめ
飼っているチワワを繁殖に供するつもりがないのであれば、問題行動や生殖器に関連した病気を予防するために、発情期がみられる前に避妊手術を行うことが推奨されています。
繁殖に使用する場合は、チワワの発情期についてよく理解したうえで、ストレスを最小限に抑えてあげられる環境を整えてあげることが大切です。