チワワにとって、耳は身体のブラッシングと同じくらいに毎日チェックを欠かせない部分だといいます。
特に、「毛の長いロングコート」の飼い主は、丁寧に気を配って行なっていても、ふと気が付くと耳の毛が絡まって毛玉になっているのを見つけるそうです。
時には、耳が赤くなっていたり、かさぶたができていたりするのも見つける様ですが、どうしてこんな状態が起こってしまうのでしょう。
調べてみます。
目次
チワワの耳が赤い
耳が赤くなる原因
・たくさん溜まった耳垢
・細菌に感染した
・ノミやダニが入り込んだ
・外からの刺激(ケガや打撲)を受けた
・固体の血管に異常が起きた
・病気になった
・・・など
症状別
・耳のヒラヒラした部分が赤くなって腫れる場合
耳血腫(ジケッシュ)の疑い
・突然、耳の中が腫れ上がる場合
アレルギー症状の可能性が大きい
・原因不明で初期症状の時に、固体が耳(頭)を振ることで悪化症状になる場合
二次感染を疑い、早めに動物病院へ連れて行く
・耳道が腫れる場合
外耳炎を疑う場合があるが、軽く見ずに動物病院へ連れて行く
・・・など
考えられる処置
・自宅でできることは、固体が今以上に耳を気にしたり、掻いたりなどしない様に、エリザベスカラーを付け、動物病院へ連れて行くタイミングを計る
・動物病院へ連れて行くまでの間に、初期処置としてエリザベスカラーを付ける
・動物病院では、原因を究明し、断定できればそれに合った治療をする
チワワの耳にかさぶたがある
チワワの耳にかさぶたがある場合は、必ずといって良いほど何か皮膚に問題があると考えられます。
よく、かさぶたの様子などを観察してみましょう。
かさぶたの原因
・外からの刺激(ケガや打撲)を受けた
・何かの皮膚病にかかっている
・ダニに噛まれた(疥癬症、ツメダニ症など)
※人にも移る
・水や膿を持つかさぶた(天疱瘡)
・ダニの異常繁殖(アカラス症)によるかさぶた(ニキビダニ症、毛包虫症など)
・もともと皮膚内に生息している菌の異常繁殖によるかさぶた(膿皮症、脂漏症など)
・・・など
※圧倒的に皮膚病の可能性が大きい
飼い主が注意深く観察していると、皮膚病の場合、かさぶたの色や様子も判断基準になる様です。
・疥癬症:赤黒いかさぶた
・ツメダニ症:白いかさぶた
・天疱瘡:膿を持ち、潰れると黄色や赤いかさぶた
・アカラス症:化膿とかさぶただらけになる
・膿皮症:黄色いかさぶた
・脂漏症:始めはベタベタで、症状が進むとかさぶたになる
・・・など
チワワの耳に毛玉ができる
毛玉の原因
毛玉が出来る原因は次の様にいわれています。
・日々のブラッシング不足
・毛が絡まりやすい硬さとクセ
・付けっ放しの首輪
・洋服を着せる頻度
・・・など
毛玉になりやすい場所
・耳の入り口や周り
・首の周り
・胸の下
・お腹
・脇の下
・内股
・・・など
毛玉の対処
クシと、スリッカー(ペット用で、こまかな先の丸い針がたくさん付いているもの)と、ハサミを用意しましょう。
次の2つの方法がある様ですが、最終的に飼い主自身で対応に困ったら、あまり頑張りすぎずにドッグサロンに連れて行くのも、1つの方法です。
・人間用のリンスを極力薄めて使用する方法
・毛玉取り専用のローションを使用する方法
毛玉が原因で起こること
・耳に違和感がある(聞こえに影響することもある)
・耳を掻くたびに毛玉に爪が引っかかり痛がる
・無理矢理引っ張ることで血が出る(毛玉を取り去りたい)
・皮膚が傷付くと皮膚炎のきっかけになる(傷に細菌が入る可能性)
・・・など
毛玉の予防
飼い主が出来ること
・適度な力でブラッシング
・こまめなブラッシング
・乾燥具合をチェック
・・・など
ブラッシングやお手入れを嫌がる固体にも、徐々に飼い主とのコミュニケーションの中で慣らしていきましょう。
まとめ
チワワの耳に、もしも赤味やかさぶたがあったら、ほぼ、皮膚病の可能性がありました。
皮膚病には、ダニの様な虫から細菌まで幅広く、時には、自分の体にもともと生息している菌(常在菌)に冒される場合もある様です。
また、その原因の1つになるのが「毛玉」でした。
毛玉は毛足の長い「ロングコート」と呼ばれる種類に出来やすく、毛玉と皮膚病は、無関係ではない様です。
それを少しでも防ぐ手段は、「日々のブラッシング」と「耳の内外の乾燥」に気を配ることの様でした。